すでにご存知の方も多いかと思いますが、先週はアメリカの東海岸をハリケーン"サンディー"が吹き荒れました。ローワーマンハッタンにあるアロハラグのNY店&アトリエも、停電のため先週は止むなくお休みでした。日曜日の夜のスーパーには非常食を買い集める人々が押し寄せて街中がなんだかソワソワしたムード。
私の住んでいる地域も29日の月曜夜9時頃停電しました。この時点でまさかこの状態が数日間続くとは全く予期せず、この非日常にワクワクしながら街を歩いてみたのですがパトロールしているパトカーと消防車以外街は真っ暗。風が吹き荒れていて、看板は吹き飛ばされるわ木は折れるわでいつもの賑やかさとかけ離れた景色が広がっていました。インターネット、電波、電気すべてが遮断された家の中で、パソコンの残りの電池で映画を見てこの日は就寝。
30日の火曜日から、電気もインターネットも通常どおり通っているブルックリンの友人宅へ避難。おかげさまで暖かい場所で眠ることができました。地下鉄が動いていない以外はブルックリンやクイーンズはまるで何も起こっていないかのようないつもの日常。でも、ガソリンスタンドが車でごった返していたりタクシーを捕まえるのに1時間くらいかかったり、シャトルバスには長蛇の列があったりと、直接の被害はなくともやはり皆何らかの形でサンディーの影響を受けていました。 ひどい被害を受けた地域の映像が繰り返しテレビで流れていたり、電気の復興には数週間かかるという人もいて、いつまで続くかわからないというモヤモヤした煮え切らない気持ちで過ごしていました。
電気が戻ったのは結局その週の金曜日の夜。満員のシャトルバスで橋を越える時、マンハッタンのビルに灯る明かりを見てホッとした気持ちを今でも覚えています。自分の家のベッドで不自由なく眠れることができるのをこれほどありがたく思った事はありませんでした!街の機能はほとんど通常に戻りつつあるニューヨークですが今でもサンディーの被害を受けている方々がたくさんいます。下のサイトでは募金やボランティアを募っていますので、お時間がある時にぜひご覧下さい。
Help Rockaway, NYC Service, Family to Family