歴史に見るスタイル:タリタ・ゲティー
ジャヴァ出身のタリタ・ゲティーは今でもファッションアイコンとして名前を挙げられる事の多い60年代の女優です。特に20代の多くを過ごしたモロッコのマラケシュでのスタイルは、現地のエスニックなファッションとジュエリーを重ね合わせたリラックス&エレガントなリゾートスタイルが定番でした。気候に合った動きやすいカフタンやコットン・ガーゼ・シフォン等の洋服は、60年代のちょっぴりサイケデリックなムードにぴったりと合っていて、今見ても本当に素敵。夏スタイルのインスピレーションになるようなフォトがたくさん残っています!
イヴサンローランのミューズとしても知られていたタリタですが、サンローランは彼女と60年代という時代についてこんな言葉を残しています;“60年代を思い返すとき、タリタとポールゲティー(タリタの夫)が、美しいマラケシュの空の下で星を眺めている姿が思い浮かぶ。60年代という時代は、すべての世代が、それまでの過去から素晴らしい未来に向かって幕を開けるような気がしていたんだ。”タリタ・ゲティーは30歳という若さで、ヘロインの過剰摂取によりこの世を去ってしまいました。彼女の人生そのものが、60年代の混沌や激動、カルチャーの成熟とその刹那を物語っていたような気がします。
モロッコで早すぎる晩年を過ごすタリタを撮った素晴らしい写真がたくさん残っています。こちらは、そんなタリタにイメージされて作ったコーディネートです。
左からLook1 Surf Bazaar ワンピース, Nicholas Kirkwood サンダル, Samudra ポーチ (Pre-Order)
Look2; Diane von Furstenberg ブラウス, AR short ショートパンツ, Lanvin サンダル, Dosa ショール
Look3 ; Rozae マキシドレス, Golden Goose フラットサンダル